2017年12月26日火曜日

誕生日回顧録2017

昨今のFB映え的なものとして誕生日には回顧録的なこと書くというのがあるので例年通りやってみる。
他人の人生なんぞに責任もてなねぇやと、
五人以上増やさないと決めて一人親方ノリでボチボチ気楽に
帰国も挟んで25年ほどやってきた挙句にかなり強烈な氷河期に
ぶちあたり、それを乗り越えたら勢い余ってなのかなんなのか、
そういうレベルでこなせる範囲を超えて仕事が入って来るようになり、現役でガシガシ行けるのもあと10年だし、
それならちょっくら真面目に社長業とやらをやって見るのも一興かと
考え、流れに乗って積極的に打って出ることにしたのが3年前。
気がつけば代々木のアパートの一室社員二人から南青山2フロアに
総勢20人越えまできちまった。アメリカもベニスからサンタモニカに
引っ越して少し増床した。

先日、某大手芸能プロダクション社長が70歳になって
やっと好きなことができる基盤ができたので90歳まで頑張ると
社員に宣言したという話を聞いて、なんだよまだ40年も真面目に仕事
しなきゃいけないのかよという「うんざり」と、
この遊びがあと40年もできるのかよという「ワクワク」が
入り混じる不思議な感情が湧いてきました。

49歳で死んだ信長が好きだったという敦盛の一節
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」
とは人生が50年という意味ではなく人の世の儚さを謳っているそうな。
そんなこんなで次の五十年も夢幻の如くゆらゆらと楽しくやっていく
所存でございます。

たくさんのお誕生日メッセージありがとうございます。
ぼちぼちと返信させていただきます。

家族からは二つのお気に入り唐揚げ屋による夢の共演『唐揚げクロカンブッシュ』にて生誕半世紀を祝ってもらいました。あなかしこ。




2017年12月4日月曜日

SHINES 選考委員のお仕事を終えて

昨日は22人のカメラマンの写真をみてプレゼンを聞き
これまた竹中直人さんをはじめとした多彩な顔ぶれの審査員と共に協議して、
それでいて一人 が一人の受賞を選べるという
なんとも溢れる脳汁が沸騰するような楽しい十二時間を過ごさせていただきました。

ファインアートだろうが商業アートだろうがとっかかりはすべてプレゼンです。
そこを勝ち抜かないとまず舞台に立ててない。
日本人のクリエーターの多くがなぁなぁな師弟制度(壊れつつあるが)村社会に
生きているのでこれができない。

クリエティブって結局答えがなくて、「誰がいいって言ったか?」みたいなことだったりもする。その先に大衆評価があって、しかものその評価すら水物。つまり作られる前にはわからないことが多すぎるのだ。なので結果だけで売れるかどうかを見極めるのは非常に難しいし、リスクも高すぎる。

なので、発注する側は柔軟な対応力、潜在的な才能、技術と言ったことを知りたい。
完成品をコントロールしたいとかではなく、できれば持続性のある買い物をしたいのだ。本当に完成形だけで判断できるのは最終消費者だけで、そこに見せる権限を持つ人々にとって多様性、柔軟性、持続性は大切な要素。

作品だけを見て欲しいという声もあるが、それはギャラリーに並んだ後だ。
まずはギャラリーに並べてもらわないと。始まらない。
『舞台に立っていない』とはそういうことだ。

だからプレゼン=売り込みが大事。


なのでキャノン様、本当に素晴らしい企画SHINESをありがとうございます。
さぁて、 写真集作り楽しみだ!!!


http://canon.jp/event/photo/shines/index.html