2012年12月4日火曜日

鳥と人間の集団行動からみるリーダー不在(不必要)論

ブラスバンドとかソーラン節とか集団行動とか。一糸乱れぬ動きは感動するし素晴らしい事だと思う。それによって協調性や仲間意識や信頼とか努力を学べるというのもわかる。でも様々な理由でついて行けない人や出来ない人がいた時への対処って出来ているのか疑問だ。




できていても猛烈に無理してストレスになっていたり。それを遅い人にぶつけたり...頑張れば良いんだよ、過程が大事だと口では言いつつも完璧を強要する。集団行動での完璧さは国としての日本の強さを作り上げたけど個人としての自由を奪っているといったら言い過ぎ?




以前もっと良いビデオがあったのですが、なくなっていたのでこちらを。この鳥の集団行動は複雑科学系分野の有名人クレイグ・レイノルズさんが、がプログラミングした「boid」で簡単に説明されました。入力されたコマンドは三つだけ。

1. 鳥は、仲間の方へ集まろうとする。
2. お互いに同じ速さで飛ぼうとする。
3. ぶつからないようにする。

仲間意識を持って、歩調を合わせて、空気を読んで衝突を避ける。

誰かに似ていませんか?
そしてこのコマンドの重要点はリーダーが必要ないんです。

人々へ感動すら与える一糸乱れぬ行動の美学の根源は意外とこ言う事だったりもするのかもしれない。そしてそれはリーダー不在の日本を非常に良く現している。

最近個人的に日本の古代の本を読みあさっているのですが、天皇創設時から日本という国は武力(多少はあったでしょうが)ではなく合議制を取って来ており、歴史上強いリーダーがいた時期の方が稀であるという考え方にはまっています。会議が長いのも決定権がうやむやなのもすべて古代から続いて来た日本の伝統ではないだろうかという事です。おそらく水田という水の管理も関係していると思います。

ノンフェクション本のタイトル的に言えば、、、

『日本のリーダー不在は古代から始まっていた!
古事記の時代も会議は長かった!?』


ちなみに複雑系とはジュラシックパークでも出てきたカオス理論の延長にあるもので、根幹となるのは究極の物理法則「べき乗則」。砂山の雪崩、地震、絶滅などの自然現象から株価変動や流行といった社会現象にさえ説明してしまいます。近年色々な事がこの法則で解明されています。この本は徹底的にべき乗数について語っており素人でもわかりやすい事例が沢山載っていてオススメです。




古事記の導入本としては最適です。っていうかオリジナル読まないでこれだけ読んでおけば酒場でのウンチク語りには充分です。


だからどうしたいという結論のようなものは全くないですがあえてまとめるとすれば。リーダー不在は今に始まった事ではないし、むしろ不必要だったとも言える。なのでより良い合議制システムを考えたほうが良いのでは。ってことですかね。

1500年以上やって来た上で今がある。画期的かつ革新的なものが突然生まれる訳はないでしょうが、、、


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ツイッターでのやり取り:

RT : 全く賛成です。そして団体行動の苦手で自分勝手な日本人が結局海外に行く、ので、何かあった時にまとめるの大変、笑。みんな人の話し聞いてないし…

お互い聞いていないから気にしないってのがまた良いですよw

RT : ついていけない人がいた場合、パートを変更したり周りがカバーしたりプログラムを工夫したりといった補完行動が起こるはずで、ついていけない人が単純に脱落するというイメージは性急じゃないかしらと思います。

それが同調圧力なのでは?

RT : あーわかった。私はブラバンみたいな部活やクラブ活動のことを言ってるかと思いましたが、運動会とかなんとか、参加不可避な学校の団体行動のことを言っていたのですね。それは参加、不参加が任意じゃないから補完行動というよりムリクリですね。

海外に長く住むと、運動会とか学芸会とか修学旅行とかなんとかかんとか、日本の学校の団体行動の多いことがよくわかる。少なくとも米国にはどれ一つない。 こういう事を言うと良い思い出だったとか経験になったとかって反論来るけど。そんなことを税金とか学費とか使わないで自分で作れよ。(とも思う)

RT : フランスは結構、旅行やら映画に行ったり、美術館に行ったり遠足が多いんですよね(いつ勉強してるんだ!2ヶ月に一回2週間の休みがあり、小学生は土日だけじゃなく水曜日もお休み、、、)でも日本の行事とはノリがちょっと違うかな。

仏もそうなんですね。

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ゲームばかりで本嫌いの息子(小五)が珍しく欲しがったので成田で購入しました。今でも繰り返し読んでいます。
 ロシアより愛をこめて1(ロシア/モスクワ) 






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